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礼拝説教要約(2018311日)

餐」       聖書・マタイ福音書261730

 214日に始まったレントも第4主日となりました。25日が棕梠の主日で、41日がイースターとなります。今年は早めのイースターです。でも牧師交代で、新しい気持ちで年度をスタートできて、区切りが良いなと感じています。

 教会の行事にはクリスマスのように固定日のものもありますが、イースターは毎年変わります。最も早いイースターは322日です。これは1818年にありました。次にあるのは2285年です。一番おそいイースターは425日で、1943年にありました。次にあるのは2038年になります。ちなみに、41日のイースターは、直前が1956年で62年前でした。そして、今後は2029年ですから11年後です。

 新しい年度を喜びと希望を持ってスタートできる。やはり今年は特別な年なのだと思います。

 イエス様も自分が去ること(それは十字架に架けられ死ぬこと)について、3度も予告をしておられます。マタイは16章で「このときから、イエスは、御自分が必ずエルサレムに行って、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受けて殺され、3日目に復活することになっている、と弟子たちに打ち明け始められた。」(:21)と記しています。これは、イエス様が弟子たちを訓練するために、群衆を避けてフィリポ・カイザリア地方に退かれたときです。

 私も4年前、「神様が良き後任者を定めてくださるなら、3年目の区切りでなく、いつでも交代する」ということを告げました。そして3年経て、後任者が決定され、更に1年の準備期間を経て、この時を迎えました。

 最後の晩餐の場で、イエス様は弟子の足を洗い(ヨハネ13章)、この世にある間は、日々、悔い改め、清められる必要を説かれました。弟子をはじめ、私たち人間は弱く、迷い罪を犯しやすい存在です。イエス様は弟子たちに裏切られることもご承知でした。ユダの裏切りだけではありません。ペトロもイエス様を知らないと、関係ないと言って裏切りました。イエス様が捕らえられ、十字架に架けられた時には、弟子たちは皆、逃げ隠れたのです。でも、イエス様はそのすべての罪汚れを洗い、赦してくださいます。イエス様がユダについて「人の子は、聖書に書いてあるとおりに、去って行く。だが、人の子を裏切るその者は不幸だ。生まれなかった方が、その者のためによかった。」(:24)と言われたのは、ユダが悔い改めることなく、自害する事を知っておられたからです。

 私どもの教会では、聖餐式を毎月の第1主日に行なうことにしていますから、先週行いました。この聖餐式は、イエス様が十字架に掛かる前の晩、最後の晩餐の場で、「イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えながら言われた。『取って食べなさい。これはわたしの体である。』また、杯を取り、感謝の祈りを唱え、彼らに渡して言われた。『皆、この杯から飲みなさい。これは、罪が赦されるように、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。』」(:26~28)と言われたのに従っています。パウロはこの事をⅠコリント1123節からに、「わたしの記念としてこのように行ないなさい」とイエス様が命じられたことを記しています。これが最後に晩餐の中心です。

 私も去るに当たって言っておきたいことがあります。日本基督教団で問題になっていることです。そしてその問題の発生の地が神奈川教区であり、この聖餐式のあり方の問題です。イエス様も私たちも、人々がイエス様のもと(教会)に来る事を否むことはありません。それどころか、すべての人に来て欲しいと願っています。でも「すべての人に来て欲しい」を勘違いして、教会に来たすべての人に聖餐を許している教会、教師がいるのです。教会に来ているのに、聖餐を許さないのは差別だと言うのです。しかし、聖書は「ふさわしくないままで主のパンを食べたり、その杯を飲んだりする者は、主の体と血に対して罪を犯すことになります。」(Ⅰコリント11:27) 更に「主の体のことをわきまえずに飲み食いする者は、自分自身に対する裁きを飲み食いしているのです。」(Ⅰコリント11:29)と言っています。イエス様を救い主と信じて心に受け入れていない人が、聖餐に預かれない理由は明らかです。それどころか、未信者に聖餐を許すことは、その人に罪を犯させ、裁きに遭わせようとしていることになるのです。

 イエス様を救い主と信じている者自身が、先ず、救われている事を感謝し、でも日々、悔い改め、主の姿に似た者へと成長させていただきたいものです。主の愛の溢れ出る者となって、主の死(私たちの罪の贖いのための死=福音)を伝え続けてまいりましょう。

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