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礼拝説教要約(2017年6月18日)

「わたしは契約を立てる」     聖書・創世記9:1~17

 新しい歩みのスタートに、先ずなしたいことは何でしょう。ノアが洪水後、箱舟から出て最初にしたことは神への礼拝でした。私たちも一巡りのスタート・周の初め、1年の初めに、主の御旨を聴き、主によって力を与えられてスタートしたいものです。特に今年は大きな変化の年となるので、祈りを大事にしたいと、標語聖句「まず第一に勧めます。願いと祈りと執り成しと感謝とをすべての人々のためにささげなさい。」1テモテへの手紙2章1節を掲げて出発しました。人間は弱く躓き易い生き物です。だから、6日を働いたとしても、1日は神の御前に静まらねばなりません。そして、神の御旨に立ち返るのです。これは、私たち(自分)以上に、最も私たちを良く知っている造り主なる神のご命令です。

 先週、語ったノアの時代のような裁きの大洪水は二度とありません。でも、地域的洪水、地震、大風、火山の災害等は常にあります。そしてこれは、神の人間への罰、裁きではなく、神からの警鐘であります。

全人類を滅ぼすような、ノアの時代にあった裁きの洪水の水が引き、乾いた地になるまで一年かかりました。「洪水が地上に起こった。ノアの生涯の第6百年、第2の月の17日、この日、大いなる深淵の源がことごとく裂け、天の窓が開かれた。」(創世記7:10,11)「ノアが61歳のとき…第2の月の27日になると、地はすっかり乾いた。」(創世記8:13,14) ノアは「箱舟からでなさい」との声を聞いて、箱舟から出、「ノアは主のために祭壇を築いた。そしてすべての清い家畜と清い鳥のうちから取り、焼き尽くす献げ物として祭壇の上にささげた。」(8:20) そのとき、主は「人に対して大地を呪うことは、二度とすまい。人が心に思うことは、幼いときから悪いのだ。」(8:21)と言われた。

神は自然災害を、裁きの道具としては、二度と用いないと言われたのだから、6年前(2011311日)に起きた東日本大地震とそれによって引き起こされた津波の大災害も、神からの罰ではなく、警告として受け取りたい。これにより防災意識は高まりました。未だ、苦しみの中にある人が多くいるとはいえ、災害復興は徐々に進んではいます。しかし、国の根本的対策は何ら変わらず、まったく進んでいないと言って過言ではありません。今まで通り、経済最優先の政策が続いています。そして、次世代の人々に対して、汚染と危険という負の財産を増大させつつあります。これは、神の御旨を真摯に受け止める心が無いからです。現在このような傾向は、同盟国であるアメリカに強く現れています。現大統領になって地球温暖化を防ぐ歩みから離脱し、国境に壁を作っています。今朝の新聞の見出しに、前大統領の融和政策は誤りで、キューバとの国交を再度断絶すると出ていました。これらは全て、経済最優先政策、アメリカ第一主義(国粋主義)によるものです。残念ながら、日本も同じ道、日本のリーダーも最も強固な国粋主義者を自認しています。先日ニュースで「日本は独裁主義国家にならないだろうか?」との質問に、「今後、独裁主義国家になることはない。なぜなら、既に独裁主義国家だから」と笑い話にもならないことが述べられていました。現在、政府、大臣らが皆「イエスマン」になっているというのは確かです。

こういう時代だからこそ、ノアに倣いたい。神に守りを感謝し、御旨を求めて礼拝したノアに。神はそのようなノアに、「わたしは、あなたたちと、そして後に続く子孫と、契約を立てる。」(:9)と言われました。自分の生きている時代だけでなく、後に続く子孫のことを考える者でありたい。そして、決して契約をたがえないだけでなく、憐れみに富みたもう神と契約を結びたい。

「契約」は聖書の中心教理です。旧約聖書、新約聖書の「約」が「契約」の「約」であることは皆さんご存知でしょう。契約の第1は「神は彼らを祝福して言われた。『産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。』」(創世記1:28)との祝福であり、それに対して人間のなすべきは、「善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。」(2:17)との、ただ一つの禁止約束です。そしてノアとの契約も「産めよ、増えよ、地に満ちよ。」(9:1)のように最初の契約の更新です。この後、アブラハムとも「あなたは…祝福の源となる…地上の氏族はすべて、あなたによって祝福に入る。」(12:1~3)との祝福です。そしてアブラハムのなすべきは「主の言葉に従うこと」です。この後も、モーセをしてイスラエルの民と契約を結び、今、祈祷会で丁度学んでいるように、ダビデと、ソロモンと契約を立てました。そして、虹を見るたびに、契約を忘れないよう、思い出すようにと促されます。虹により象徴された契約の真の成就者こそ私たちの主イエス・キリストです。「この方(キリスト)は…碧玉や赤めのうのようであり、玉座の周りにはエメラルドのような虹が輝いていた。」(ヨハネ黙示録4:3)

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