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礼拝説教要約(201749日)

神の計画の完成」      聖書・ヨハネ福音書191730

 創造主である神は、天と地とその中にある全てのものをお造りになられました。そして「神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった。…天地万物は完成された。」(創世記13121) とあるように、これが神の計画でありました。この世界は調和の取れた、生命が育まれる、極めて良いものであるはずでした。そうであれば「神は御自分の仕事を離れ、安息なさった。」(創世記22)のです。しかし、創造から完成へとスムースに進むはずだった世界に異変が生じました。それは、被造物世界を委ねられた人間が引き起こしたものでした。神ご自身に似せて創造され、神の霊を吹き入れられた人間なのに、神の御旨から離れてしまったのです。これが、滅びへ向かわせる罪であります。

 だから、創造の業は終わっていないのです。安息日に病を癒したイエス様を迫害する人々に、イエス様は「わたしの父は今もなお働いておられる。だから、わたしも働くのだ。」(ヨハネ517)と言われました。未だ、創造の業は人間の罪ゆえに、神の安息状態には入っていないのです。神の計画の完成は実に、この人間の罪を取り除くという事にかかっているのです。

 では、罪はいかにして取り除けるのでしょうか。

 神は、人間が神から離れ、罪人として滅びの道を歩むようになった当初から、救いの計画を持っておられました。「罪が支払う報酬は死です。」(ローマ623) この死は「一人の人(アダム)によって罪が世に入り、罪によって死が入り込んだように、死はすべての人に及んだのです。」(ローマ512) とすれば、「神の恵みと義の賜物とを豊かに受けている人は、一人のイエス・キリストを通して生き、支配するようになるのです。そこで、一人の罪によってすべての人に有罪判決が下されたように、一人の正しい行為によって、すべての人が義とされて命を得ることになったのです。」(ローマ51718)とあります。「一人の人の正しい行為」とは、イエス様が、神の御旨に添って、ご自身の十字架での死という道を歩き通すことです。神の計画の完成は、死をもって罪を滅ぼすことだからです。

 しかし、あなたの死をもって、あなたの罪を滅ぼしたとしても、何にもなりません。もう、あなたという存在がないのですから。また、わたしの死をもってあなたの罪を滅ぼすことなどできません。私自身、裁かれねばならない罪人なのですから。だから、罪の無い、神と等しく聖なるお方が、人に代わって死なねばなりませんでした。そのお方こそイエス様です。イエス様はあなたの罪を滅ぼすために、「神と等しい者であることに固執しようとは思わず…人間と同じものになられました。」(フィリピ267) イエス様の誕生の記事に「マリアの胎の子は聖霊によって宿った」とあります。唯一、罪の無い人間として、私たち人間の罪を滅ぼすために死ぬ。これが、イエス様のこの世に来た目的でした。

 今、その十字架を背負って、イエス様はゴルゴタへ向かわれます。そして、二人の罪人と共に十字架に付けられました。でもこれこそが、人間の罪を取り除く神のご計画でした。救い主の姿を預言者イザヤは「彼が刺し貫かれたのは、わたしたちの背きのためであり、彼が打ち砕かれたのは、わたしの咎のためであった。…捕らえられ、裁きを受けて、彼は命を取られた。…わたしの僕は、多くの人が正しい者とされるために、彼らの罪を自ら負った。…彼が自らをなげうち、死んで、罪人のひとりに数えられた」(535,8,11~12)と預言しています。又、ローマ兵の行為「彼らは私の服を分け合い、わたしの衣服のことでくじを引いた」も詩編22篇に預言されています。彼らは預言の言葉など知らないままに、イエス様の服をくじ引きし、イエス様が救い主であることを証明することとなりました。

 そしてイエス様は、「『成し遂げられた』と言い、頭を垂れて息を引き取られた。」(:30)のです。この言葉は、神の計画の完成宣言であると共に、やっと使命を果たし終えたとの安堵感でもあったでしょう。イエス様は聖なるお方ではあるとはいえ、私たちと同じ人間としての生身の肉体を持ち、誘惑も感じたのです。だから、ゲッセマネに於いても「父よ、御心なら、この杯をわたしから取りのけてください」と祈り、十字架上でも「神の子なら、自分を救ってみろ。そして十字架から降りて来い。」との誘惑を受けたのです。しかし、そのすべての誘惑に打ち勝ち、神のご計画を完成されました。それによって、この被造物世界に神の望まれた世界(神の国)の拠点が生まれたのです。それは人間の努力によってではなく、全く神の恵みとして与えられたのです。ぜひ、あなたもこれを素直な心で受け取り、神の恵みを受ける人となって欲しい。

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