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礼拝説教要約(2016515日)

」       聖書・使徒言行録2116

 お誕生日、おめでとうございます。何の誕生日でしょう? 教会の誕生日です。教会の誕生日のお祭りを「ペンテコステ」と言います。

 今日の聖書箇所には「五旬祭」と書いてあります。50日目の祭りです。何から50日目なのでしょう。イエス様が十字架にかかり、死んで葬られ、復活なさってから50日目です。イエス様が日曜日に復活なさり、7週間経った(7×7=49)次の日曜日ですから50日なのです。

 でもこの五旬祭は、この日に始まったのではありません。イスラエル民族がモーセに導かれてエジプトを脱出した時に始まったのです。出エジプト記3422節には「あなたは、小麦の収穫の初穂の時に、7週祭を祝いなさい。」とあり、又、この7週祭は「刈り入れの祭り」(出エジプト23:16)と呼ばれ、過越しの祭りの翌日から始まる除酵祭(出エジプトのとき食べた酵母を入れないパンを記念する祭り)の後に行なわれました。この日が教会の誕生日・聖霊降臨日と呼ばれるようになった由来が、今日の聖書の出来事です。

 この日、12弟子たち「彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合わせて熱心に祈っていた。…120人ほどの人々が一つになっていた。」(使徒言行録1:1415) すると、ゴーッという激しい風が吹いて来るような音が家中に響き渡りました。何の音だ!と皆が驚いたでしょう。それだけではありません。炎のような舌が現れ、一人一人の上にとどまりました。そうです。これは、イエス様が天に帰られる前に語られたことでした。「エルサレムを離れず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい。」(言行録1:4)

 このとき既に、弟子たちは復活されたイエス様に会って、イエス様が神の子・救い主であることを信じていました。でも、どうして良いか分からないし、行動を起こす力が出なかったのです。でも「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。」(言行録1:8)とのイエス様の言葉に希望をおいていました。

 そうです。今「父の約束されたもの」が与えられたのです。父なる天の神様が約束してくださっていたものとは“聖霊”だったのです。聖霊が降り、弟子たちは聖霊に満たされました。この時から、無学なガリラヤの漁師や、罪人と同類に思われ蔑視されていた徴税人が、力強く、大胆に語る、イエス・キリストの証人となったのです。11人の弟子たちと共にたってペトロは、「十字架にかけられ殺されたイエス様こそ、聖書に預言されていた救い主です。その証拠に、イエス様は復活なさった。私たちはその証人です。」との福音を語りました。その力強い証を受け入れ、この日に3千人もの人が洗礼を受け、仲間に加わりました。これが教会の始まりです。

  この天の父なる神様の約束は、2000年前の弟子たちに約束されているだけではありません。現代に生きる私たちにも与えられている約束です。

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