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     礼拝説教要約(2015920日)

「目を覚ましていなさい」   聖書・マタイ福音書25113

 昨日は、お若いAさんとMさんの婚約式。今日は敬老祝福式。そして昨日、私たちの教会の創立中心メンバーであったSさんが危篤状態で、その時のために備えをしていると、娘さんから電話がありました。横浜岡村教会の記念誌に、その当時のお母様のことが一番詳しく記されていると思うので、記念誌を貸して欲しいとの依頼でした。このように、人生の節目に関わることが多くありました。誰でも歳を重ね、肉体的には弱さを覚えてきます。日本人の平均寿命は女性86,83歳で、3年連続で世界第1位。男性は80,5歳で世界第3位だそうです。でもいつかは最期が来ます。しかし、「わたしたちは落胆しません。たとえわたしたちの『外なる人』は衰えていくとしても、わたしたちの『内なる人』は日々新たにされていく」(Ⅱコリント416)からです。主イエスを信じる者には既に永遠の命が与えられています。だからこそ、怠りなく人生の最期に向けての準備が必要なのです。地上の旅路を終えて、主にお会いするか、生きているうちに主が再臨されてお会いするかはわかりませんが、今日の聖書の箇所は、準備の大事さを教えています。

 先週は「誰が天国に入れるか」について、結婚の披露宴に喩えての話でした。でも今日の箇所は、婚宴に行くことを拒むのでなくても、又、花婿なるイエス様の友となっていても、準備が必要であることを教えています。その準備は他人が準備するのではなく、本人自身が準備できているか否かを考えさせられるところです。

 イスラエルの結婚式は夜、行なわれました。今みたいに電灯のある時代ではありません。星や月の明かりはあったとしても、夜の道は真暗闇です。どうしてもともし火をもってエスコートする人が必要でした。先週も話したとおり、天国は王子の婚宴の喜びに溢れた交わりです。その花婿、花嫁の友として奉仕し、喜びを分かち合う者として選ばれた者はなんと幸いでしょう。

「花婿の介添人はそばに立って耳を傾け、花婿の声が聞こえると大いに喜ぶ。」(ヨハネ3:29)とバプテスマのヨハネは表現しています。ヨハネも自分を介添人と言っているのです。そして、常に準備してきたゆえ、救い主なる花婿・イエス様と出会い、その声を聞いて喜んでいると言っているのです。

 「あなたは花婿なるイエス様を出迎えられる準備が出来ていますか」と問いかけています。

出迎えるためには先ず第1に、イエス様の友となっているか、介添人として選ばれているかです。ヨハネ1514に「わたしの命じることを行なうならば、あなたがたはわたしの友である」と言っています。何と命じているでしょう。「わたしにつながっていなさい」(ヨハネ154)と言われます。命をさえ捨て、私たちの友となろうとしているイエス様を、友として受け入れ、イエス様とつながることを問われているのです。つながるとはイエス様と共に古い自分に死に、イエス様と共に新しい命に生きるのです。これが洗礼です。

 第2に、天に帰る時「また来る」と言われたイエス様を、迎える準備をすることです。すぐ来ると言われたけど、もう2000年経ちました。イエス様の言葉は偽りなのでしょうか。そうではありません。「主のもとでは、1日は千年のようで、千年は1日のようです。ある人たちは、遅いと考えているようですが、主は約束の実現を遅らせているのではありません。そうではなく、一人も滅びないで皆が悔い改めるようにと、あなたがたのために忍耐しておられるのです。」(Ⅱペテロ389)とあります。遅いのは神の愛ゆえです。また、主の再臨の時は、「あなたがたは、その日、その時を知らないのだから」(13)と言っています。私たちどころか、「その日、その時は、だれも知らない。天使たちも子も知らない。」(マタイ2436)とあるように、主人の帰りは遅いと思い、準備をしないどころか、やりたい放題をやっているのが現代でしょう。思いがけない時、主人は帰ってきて裁かれるでしょう。

 この介添人たちは「今か、今か」と気を張っていたので疲れました。肉体は弱いからです。この事を咎めているのではありません。10人とも寝てしまったのです。肉体の目ではなく、心の目のことを言っているのです。「賢いおとめたちは、それぞれのともし火と一緒に、壷に油を入れて持っていた。」(4) この油とは聖霊です。イエス様が天に帰られた今、私たちは別の助け主として来られた聖霊と共に居ることが、天国への備えになるのです。

 聖霊の導きを求めず、独りよがりの生活をしているなら、ノアの箱舟の戸が閉められたように、天国の門は閉ざされます。閉ざされた天国の門はもう開きません。だから、心の目を覚まして、天国の門を入り損ねないようにしましょう。

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