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     礼拝説教要約(2015913日)

「天国に入れるのは誰?」   聖書・マタイ福音書22114

 天国とはどんな所だと思いますか? 残念ながら、天から降って来られたイエス様以外、だれ一人として天国を見た者はいないのです。「いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである。」(ヨハネ118)とあります。神は天国の御座におられるのですから、神を見たもの以外、天国を見てはいないのです。臨死体験という事で死後について話している人がいます。でもそれも、「この世と彼の世を隔てた川があったとか、花が咲き乱れた美しい所だった」という程度のものです。それなら未だ聖書に記されている方がましです。パウロは第三の天に引き上げられたことをⅡコリント1224に記しています。又、ヨハネは黙示録に、神の言葉とイエス・キリストによって示され、自分の見た天国の情景を2122章に記しています。

 だから私たちにとっては、イエス様の話してくださった天国の譬え話から得る天国の情報が、最も詳しく正確なものだということができるでしょう。マタイ福音書には33回「天国」という言葉が記されています。そして聖書の示している天国とは、神が支配しているところ、神の愛が満ち満ちている所だと理解できます。この世の人々が思っているような「死んだ人が行く所」というのではないのです。

 今日の聖書箇所は、天国には誰が入ることが出来るのかを教えています。既にこの「婚宴のたとえ」はご存知でしょう。王は神、王子はイエス・キリスト、披露宴は天国の交わりです。この王子の婚宴の交わりこそが、神の恵み、救いを表わしています。初めに招待されていた客はユダヤ人です。このユダヤ人が救いの恵みを断ったので、「見かけた者はだれでも婚宴に連れて来なさい。」(9)と救いの恵みは、異邦人であろうと、誰でも受けられるものとなったのです。

ユダヤ人はなぜ、招きに応じなかったのでしょう。「人々はこれを無視し、一人は畑に、一人は商売に出かけ、また、他の人々は王の家来たちを捕まえ、乱暴をし、殺してしまった。」(56)とあります。これを、今、私たちに当てはめて考えてみましょう。「自分のことで忙しい。自分のことを最優先する。神の御旨を伝える者を無視し、反発して抹殺する」ということです。自分第一、この世のことを優先するなら、断る理由は、後から、いかようにも作れます。教会(天国の交わりの雛形)に行かないために仕事をし、客を招くこともできます。体調不良なら致し方ありませんが、行きたいとの強い願いがあれば、行くことは可能です。イエス様のところに病の人が、4人の友に寝床ごと運ばれてきたことが記されています(マルコ2章)。私の神学生時代に、教会の長老さんが担架で運ばれてきて、礼拝を守られたのを見たことがあります。これは決して迷惑をかけることではないのです。それまでして交わりたいとの心は、周りの人に励ましを与えます。教会での交わりの素晴らしさ、喜びを伝えているのです。

でも、天国なら誰でも行きたいだろうに、なぜ、天国の雛形である教会に人々は来ないのでしょう。教会が天国の門であるということを未だ知らないのでしょうか。だったら、伝えなければなりません。それと供に、教会に来た人が、ここに天国の交わりを見る、愛に満ちた交わりでありたいですね。

全ての人が招かれている。しかし、天国に来たにもかかわらず、神に追い出された人がいることに注意したい。「礼服を着ていなかった」(12)ためであると記されています。道から直接連れられて来たのですから、誰だって普段着のままのはずです。普段着とは、日常生活の中で、罪を犯さないでは生きられない人間の姿です。つまり、全ての人が神の前には汚れた罪人であることを表わしています。だから、天国に入る時、礼服は神がくださるのです。「その一人一人に、白い衣が与えられ」(ヨハネ黙示録611)、「あらゆる国民、種族、民族、言葉の違う民の中から集まった、だれにも数えきれないほどに大群衆が、白い衣を身に着け、…この白い衣を着た者たちは、だれか。…彼らは大きな苦難を通って来た者で、その衣を小羊の血で洗って白くしたのである。」(黙示791314)とあるように、普段着()の衣をイエス様の血で洗い、白くする(罪のない者になる)のです。

全ての人が天国に招かれています。これを拒んで来ない人は救われようがありません。だから私たちは、特別集会やバザー等をし、人々を教会に招くのです。今回の特伝にも招きましょう。誘いましょう。でも来ても、白い衣を着ていない人(十字架で死んで血を流されたキリストを自分の救い主として受け入れない人)は、救いの恵みに与れません。だから祈りましょう。

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