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   礼拝説教要約(2015524日)

「聖霊があなたがたに臨まれる時」聖書・使徒言行録2:1~13

 「シャローム」この挨拶言葉は、復活のイエス様が弟子たちの前に現れ、最初に言った言葉です。不安と恐れの中にあった弟子たちに「平安があるように」と声掛けしたのです。神の国に最もなければならないもの、それは平和を生み出す平安な心です。神の国に一番必要であるなら、当然、この世においても、最も大事なものであります。

 しかし、昨日も心騒がせるニュースが有りました。子供さんたちには難しい話ですが、国連で開催されている核不拡散条約再検討会議が決裂したというニュースです。原子力発電所が事故を起こしたぐらいでも、人命に関わる大問題であることは、4年前の東日本大震災で体験したばかりです。それに、原子爆弾の被害体験は日本のみで、核兵器の恐ろしさを最も良く知っているのは日本人です。でも、核兵器と放射能の怖さは、既に世界中の人が知っていることです。そして世界には、地球を何回でも絶滅できるほどの核兵器が現在存在しているのです。ですから、「核兵器をだんだん無くして行きましょう」という話し合いが国連でなされているわけですが、その話し合いがまとまらなかったということでした。皆が自分の国の権利や経済を最優先するからです。地球が滅びたら、権利や豊かさも何にもならないことは、子どもにでもわかることなのにね! 人間はやはりバカだなーと思います。命を大事にしない愚か者です。滅びへの道を歩むことは、神の御心と逆の道を歩むことで、これを「罪人」と言うのです。

 子ども讃美歌に「みんなで平和」という歌があります。「皆で平和を祈ろう 皆で平和を祈ろう ピョンファ ミール シャローム ペ シャンティ アマニ カパヤパアン パス サラーム ピース サーモ サンティパープ エイレーネー等、日本語で言うなら「平和」という言葉がいっぱい出てくる歌です。世界には色んな言葉があります。人間が神を無視して、人間の知恵による文明を築こうとした時、神様が言葉を乱されました。それによって、お互いの考えが解らなくなった人間は、バベルの塔の建築が出来なくなりました。そして全地に散っていったことが創世記11章に記されています。言葉が違っても、心が一つなら、問題はないのです。しかし、神を無視した人間は、皆、自分中心となってしまいます。そしてこの出来事は、神を離れた人間の心は、一つになり得ないことを証明しています。

 でも、イエス様が復活なさって、天に帰る前に約束なさった「別の助け主」聖霊が、50日目に降ったのです。それがイースターから数えて50日目の今日・聖霊降臨日なのです。聖霊を受けた人の心は一つとなって行きます。

 聖霊は炎のような舌となって、一人ひとりの上に留まりました。「炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国の言葉で話しだした。」(34)とあります。そこには多くの国の異邦人が居たわけです。でも、過ぎ越しの祭りを祝いうためエルサレムに来、更に、五旬祭をも祝おうとして、未だ留まり続けていた人々でしょう。それに加えてエルサレムの神殿で礼拝をしようとして集まった異邦人の改宗者たちでした。だから聖書の民が信じている唯一の神・主を、この人々も同じように信じて、救い主のおいでになるのを待ち望んでいたのです。彼らは、聖霊を受けたイエス様の弟子たちが、色々の国の言葉で語りだすのを聞きました。外国に行ったことのないイエス様の弟子たちが、話している言葉が、自分の国の言葉であることに、この外国人たちはビックリしました。そしてその話の内容にも驚いたのです。

 この人々は、何を聞いたのでしょうか? イエス様の弟子たちが「神の偉大な業」(11)を話しているのを聞いたのです。それは、救い主が来られたということであります。そしてその救い主とは、十字架の上で死んだ、あのイエス様だよと話しているのです。神の国を人間の住むこの世に回復させるために、イエス様は来られ成就なさったと話しているのです。イエス様は天に帰られる前に「聖霊があなたがたにくだる時、あなたがたは力を受けて、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、さらに地のはてまで、わたしの証人となるであろう。」(使徒行伝18)と言われました。五旬祭のこの日このことが実現したのです。これが教会の誕生であり、世界への宣教のスタートです。この聖霊は私たちにも降り、私たちをもイエス様の弟子に造り変えます。

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